立秋まで1週間

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 私は、立秋がこないと夏休みにならない状態ですが、とりあえず月曜日に刑事法分野の同僚(含む予定者)6名で、お別れ会兼懇親会をしました。お別れ会といっても、在外研究でアメリカに行くだけです。ここにはかけないいろいろな話はおいておいて、久々にでました。

秋の夜をひたすら学ぶ六法に恋という字を見出さざりけり

 黒田元大阪府知事の読まれた歌だそうですが、今や、六法に、ましてや六法全書(岩波書店)なら絶対に「恋」という字は載っているのですよね。ストーカー行為等の規制等に関する法律の2条で、「特定の者に対する恋愛感情」ってあります。「こい」を研究していますといっても、こっちの「恋」のことかもしれません。
# それでも、こいはこいです(予防線)。
## 立秋から1週間が私の夏休みです。夏休みが終わると、虚無の仕事が始まります。

その他の話題としては

 千葉大の法科大学院の説明会でも話にでてましたが、たぶん町弁だと、弁護士の初任給が最低300万円くらいになるのではないかと予想されるとはいえ、四大か五大といった事務所で高額初任給でいっても、まずパートナーになれるのはせいぜい同期1〜2名で、その他大勢は途中退所を余儀なくされるのではないか、そうなると、弁護士としてもやっていけないだろう。

 というのも、大きいところは、基本的にM&Aなんかのデューデリジェンスに人手がいるだけで、そんなことをいくらやっても、町弁の仕事はできないし、弁護士になって最初の数年が仕事の覚え時なのに、その時期をそんなことで浪費しては、町弁に転向できないだろう、とか。

# まちべんって、最近、街弁と書く人が多いですが、都会の真ん中にいるということを誇っているみたいです。意味からいって、都会にいようと、田舎にいようと、町弁です。



 元高検検事長の先生が、87年の刑法改正のときの担当で、当時の話を聞けたことも興味深かったです。それとともに、今はなき弁護士会館の垂れ幕の話題も。。。

 参議院選挙の翌日ですから、その話題にいくことはなく、ただ、これで現在継続審議中の共謀罪を含む刑法・刑訴法改正案は通らなくなっただろうし、そうすると、廃案にして、共謀罪関係を切り離した方がよいのではないかなどという話になりました。FD時代(あるいはそれ以前の)法律のままでいいわけがない、と。

 ふと思ったのですが、現行法では、検証のための捜索は認められないですけど、実態として本当にやっていないのかどうか。でも、サーバを全部差押ちゃえばいいのか。。。

# FDというのはフロッピーディスクのことです。大学関係者のなかには別ものを想起する人がいると思うので、念のため。

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コメント(2)

本当に不受理なんでしょうか?
再考を促されたのでなくて?
読みどころか名前も書いてなくても受理しなくてはいけない書類なんですが.......

これではだめだから、もう一度考えて、出し直してもらえませんか、といわれたとしても、母親からみれば、「不受理」でしょう

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このページは、Tetusya Ishiiが2007年7月30日 23:01に書いたブログ記事です。

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