「アバウト」ってもう死語の部類に入ったのでしょうか。
夏休み中に取材があって、それがネットで記事として公開されていました。とりあえず、わかりやすくということだったので、専門家からみると、アバウトな話なんでしょうね。法的な議論も、厳密にやろうとすると、テクニカルタームを適切に使用して、的確に話をしていかないといけないでしょうが、テクニカルタームになれない人にとっては、それが話をわかりづらくしているように思います。で、わかりやすくすると、厳密な話が難しくなって、アバウトになってしまう。
修行が足りないので、どうしてもこうなってしまいます。
アバウトな説明。
- 要件事実がわからないという学生に
要件事実なんて、刑法の構成要件と同じだから。刑事法では、証明責任(挙証責任)が全部検察官にあるだけ。実際、阻却事由なんて、英米法だと抗弁だし。 - 構成要件がわからないという学生に
構成要件なんて要件事実と同じ。「事例に示された具体的な事実関係を分析し,論点の解決にとって必要な事実を抽出し,的確に法的評価をすること」という試験委員の説明って、そんなもの。
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