私が学生だった頃はともかく、今や、ポケットに入らない『ポケット六法』、コンパクトでない『コンパクト六法』。さらに、(普通の大学生なら?)毎日使わない『デイリー六法』。
このうち、『コンパクト六法』は、今年から、『基本六法』となり、体裁も変わりました。収録法令がかなり増えているようですし、基本法令の文字も大きくなっているようです。装丁がビニールなので、厚紙のポケット六法より、ひきやすい気がします。
収録法令が多い分、以前の小六法の代替になりうるかもしれませんが、それなら、『判例六法profesional』でもいいかも。収録法令が多くないと支障をきたす人で、携帯用というところが、狙いでしょうか。
なお、岩波書店は、『セレクト六法』というよりコンパクトな六法を出版する予定で、こちらは、かなり収録法令を抑えた、一般教養の法学の授業や法学部学生以外の使用を想定しているようです。
うちの大学の事情との絡みでいえば、まじめに法学を勉強するときには、『判例六法(profesional)』を使用し、期末試験の持ちこみ用*に『セレクト六法』というあたりがおすすめかもしれません。ただし、10月1日の新学期開始時に一斉に六法を買わせるため、生協での売り上げは、発売日の早い『ポケット六法』がおそらくダントツで一番でしょう。そのため、学生がどれか一冊で済ませようというときは、『ポケット六法』になりそうです。
* 定期試験では、判例・解説等のない六法をピックアップしてそれを持ちこみ可能六法にしているため、うちの学生は、試験用にかならず判例のない六法をもっている必要があります。
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