木曜日から、大学祭で、通常の教員は、5連休というなか、なぜか休めない。。。
初っぱなから、終日、監禁被害者となり、全学のコンプライアンス関連の実施・評価の作業や対応があり、と、そのうち、学部の仕事は、やらない、といいたい。もっと暇な人たちが多くいるんだし。
金曜日は、大学祭で授業内ということを利用して、全学のFD研修会(新任教員向け)があり、講演をさせられました。たいして話すこともないのだけど、お前にはやる義務があるのだ、みたいな雰囲気が、本部のほうから漂ってきたので、やむなし。
講演タイトルは、「学習成果型授業の試み」。
要は、学部卒業生にどの程度の学修成果の目標を設定し、その達成のために、カリキュラム編成をして、編成されたカリキュラムにおいて、自己の担当する科目の位置づけを意識して、担当科目の学修成果目標を設定し、学生にその目標を達成させるために、どのように授業をするのか、ということです。
なんか、文科省が泣いて喜びそうな内容ですが、特段目新しいこともないでしょう。だって、法科大学院なんか、そのようなことをやっている(やっていないところもあるみたいですが)最たるもので、司法試験の合格、その後の司法修習に向けて十分な能力をつけるようにカリキュラムを作るわけですから。
医学部でも、同じようなことをやっているでしょう。まぁ、医学・法学(・神学)というのは、中世の大学における専門職教育の学問領域だったわけですし、紆余曲折はあっても、そのようなことはなされてきたはずです。
それでも、古き良き時代を過ごされた年配の先生方は、学部の授業なんて好きなことをしゃべって終わりにすればよいのだという人も多いはず。4単位刑法総論授業で、刑法総論を二回りしたりとか、刑法の基礎理論で終始し、犯罪論に入らずにおわるとか、債権の消滅に債権総論の過半を費やし、学生も消滅したりとか、債権各論の授業で、ひたすら不法行為を話しまくるとか、契約総論で終わるとか、こんなことは、これまで教育方法の自由とかということで、古き良き時代の教員からは、他の教員や大学が口出しできないものとされてきたわけです。
ただ、もう現状では、そのようなことは、許されない状況になってきました。おそらく、昨年度末だされた「学士課程教育の構築に向けて」が実施され、認証評価等に反映されるようになれば、医学・法学にとどまらず、他の領域でも有無をいわさず、やらなければならなくなるでしょう。
さらに、仕事は続き、日曜日の大学オープンキャンパスで、講演をして、相談会をやらないと休めないわけです。ところで、日曜の休日出勤について、代休措置か残業手当はあるのでしょうか。
黒衣を着て、カツラを付け、シャックリ技を身につけた職業ってダケじゃないの?!>医法神。
司法試験科目にない法律科目の授業はマスタべーションの告白(自分がいかにその学問領域に心酔しているか/素晴らしい学問であるか)ってK木先生が、自分が学部学生の当時に受けた某英米法の大家の授業を指して言ってたが、世間の学識者が納得するような「卒業試験」の存在しない学問領域では仕方ないよ。そもそも、その卒業試験をクリアしたハズのヤツでさえ、国際的には使いもんにならん!、って危機意識が司法試験&教育制度改革の発端なんだし。