刑訴法229条にいう検視は,五官の作用により死体の状況を見分することで,米国等でなされている検死(autopsy)とは違います。現在,テレビ朝日系列で放送されている「臨場」というドラマがこれを題材にしていますが,死体の内部まで観察できないのはいうまでもないことです。
同署によると、検視の結果、頸椎がずれたことで中を走る神経の頸髄が離断した状態になっていた。三沢さんは相手選手がかけたバックドロップで頭からマットに落ちて心肺停止となった。広島中央署は、この技で頸椎がずれた可能性が高いとみている。
[From 三沢光晴さん死因は頸椎損傷 広島、プロレス技で - 47NEWS(よんななニュース)]
広島県警の検視担当者は,ひじょうにすぐれた五官をもっているのか,頸椎内部の頸髄の状況が手に取るようにわかるみたいです。そういえば,以前,深夜等に「X線の眼を持つ男」という映画をやっていましたが,この映画の主人公のように人体内部を観察できるようになった,なんてことはないですよね。頚部を触ることで,頸椎のずれを確認したということまでは,まだ考えることができましたが,どうして断裂していることまだわかったのかちょっと不思議に思いました。それとも,明らかに断裂しているとわかるほどずれていたということでしょうか。
# 橋本真也さんといい,三沢光晴さんといい,同世代の方が早世されるのには,心が痛みます。明日は我が身,「かも?」
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