digital forensicsの最近のブログ記事

データの消し方

| コメント(1) | トラックバック(0)

 携帯電話のデータを復活させることなど,容易にできるのは,周知の事実かと思いきやそうでもないみたい。

捜査関係者によると、押尾容疑者を8月にMDMA使用容疑で逮捕した際、押収した携帯電話からは、同容疑で逮捕された知人泉田勇介容疑者(31)らとの、事件に直接かかわる内容のメールを消去されていたという。しかし、同課は、特別なコンピューターソフトで消去されたすべてのデータを復元。MDMAは、事件当日の8月2日に東京・港区マンションで一緒に使用して亡くなった田中香織さん(30)に「もらった」と主張する押尾容疑者に対し、現在はこれらの復元データを突きつけて追及しているという。

[From asahi.com(朝日新聞社):押尾容疑者丸裸、携帯メールを完全復元 - 日刊スポーツ芸能ニュース - 映画・音楽・芸能]

 やはりデータを完全に消すには,物理的に壊すのが一番なので,押さえられたくないデータを消すときは,舗装工事用のローラー車で入念に押しつぶしてもらうのが一番かもしれません。水没も,かなり復活できるらしいです。普通に頼んでやってくれないのは,ばか高い費用がかかるからで,普通の人は,請求しても払わないでしょ。

 芸能人ではないけれど、お正月はハワイにいってきました。おかげで、帰国後、累積した仕事の処理に追われまくっています。ハワイといっても、遊びではなく、一応、Hawaii International Conference on System Scienceというところに参加してきたわけで、毎日晴れていたのにほとんど日焼けもしていないはずです。
トラムボート 場所はHilton Waikoloa Village Resortで、ハワイはハワイでもハワイ島(The Big Island)で、よくいくオアフ島とは違いました。このリゾートホテルは、大きな会議場を備えているだけでなく、宿泊のための建物が三つあり、メインロビーからそれぞれの建物や建物間の移動には、トラムやボートを使うというおもしろいところです。

夕陽 ついでにいえば、日本語が通用するくらい日本人が多く滞在するホテルのようでしたが、同時期の日本人の支払うホテル代の4分の1から5分の1で、正面に日没がみえるオーシャンビューの最上階の部屋に宿泊できたので、そんなに文句もいえないところかもしれません。日本の旅行代理店はぼったくりです。

■本書の特長
デジタル・フォレンジックの学問および技術分野は、法科学や情報通信技術(ICT)など多岐にわたっており、学際的な分野といえます。そのため、一人ですべてをカバーすることは難しく、今回、NPOデジタル・フォレンジック研究会という多彩なバックグランドをもった専門家らによって初めて、体系的にまとめることが可能となりました。デジタル・フォレンジックの歴史、現状、将来、必要な要素技術・ツール、法科学、実務における考え方など網羅的な書となっています。

デジタル・フォレンジック事典



リンク先の「買物カゴへ」ボタンをクリックすると、もれなく書籍を買うことができます。ちょっとだけ書いていますが、実務色がかなり強いという気がします。個人的には、もっと法的な体系書、たとえば、サイバー犯罪に特化した刑事実体法、刑事手続法を網羅したなかに、デジタルフォレンジックも入っているような本があるといいな、とは思います。が、とても一人でできない。

しょうがないかな

| コメント(0) | トラックバック(0)

 裁判所の判断がないと動かないんでしょ。
 行政が決めて、動いてくれるかどうか。

奥村弁護士の見解 - ネットの中傷書き込み、発信者突き止めへ指針 総務省


 まぁ、総務省が電気通信事業者の取り扱いにかかるあらゆるものを「通信」の秘密といっているのだから、そうやすやすと開示はできないでしょう。それで、開示しろというのは矛盾というものです。じゃ、私的請求で即開示というのも、短絡的で、せめてサピーナみたいな仕組みは必要じゃないでしょうか。

ある検察関係者は「膨大な件数の電子メールが入ったハードディスクなど証拠資料は多数ある。私的なメールも多いので、証拠開示の範囲をめぐって双方の意見がわかれる可能性がある」と話す。

asahi.com:堀江被告公判 東京地検、証拠を開示 短期決戦へ


 3月のシンポで、Dampierさんから説明がありましたが、アメリカでは、押収したハードディスクは、Bag & Tagということで、袋詰め密封して保管し、そのコピーを捜査側で分析し、同じコピーを弁護側に証拠開示するということです。

ウェブページ

Powered by Movable Type 4.21-ja
Loading...

2010年8月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

カテゴリ

アーカイブ

このアーカイブについて

このページには、過去に書かれたブログ記事のうちdigital forensicsカテゴリに属しているものが含まれています。

次のカテゴリは日記です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。