裁判所ウェブサイトが、サイトのリニューアルに際して、http://www.courts.go.jp/outline.htmlというページで、次のように記載しました。
3. リンク設定
当サイトへのリンク設定は,原則として自由です。ただし,次の点にご留意ください。
- リンク設定をする場合には,裁判所と特定の関係があると誤解を受けるような何らかのコメントを付加しないでください。
- 裁判所ウェブサイトのトップページ(http://www.courts.go.jp/)へリンクを設定する場合を除き,裁判所ウェブサイトへのリンクであることを明記してください。
- リンク設定をした場合には,次の連絡先に電話で御連絡ください。
- 裁判所ウェブサイト内のコーナー及び最高裁判所ウェブサイト
最高裁判所事務総局広報課 電話 03(3264)8111(内線3156)- そのほかの下級裁判所ウェブサイト
それぞれの裁判所総務課
そこで、まじめな方々は、電話連絡をされたようです。例えば、「最高裁にtelしてみた」、「最高裁判所が電話してというので電話した」など。これらの方々は、http://www.courts.go.jp/というサイトのページにリンクを設定されたみたいです。
では、昨日のエントリーのように、http://courtdomino2.courts.go.jp/のページ(データベースの出力を「ページ」というかどうかはわかりません)にリンクを設定した場合、http://www.courts.go.jp/outline.htmlにあるように電話しなければならないのでしょうか。以下で、消極的に解する理由をあげてみました。
まず、http://www.courts.go.jp/outline.htmlにおいて、
裁判所ウェブサイト(http://www.courts.go.jp/;以下「当サイト」といいます。)
と記載されています。ここで、「当サイト」がhttp://wwww.courts.go.jp/であることが定義されています。これは、裁判所ウェブサイトの「プライバシーポリシーを記載したページ(http://www.courts.go.jp/privacy.html)にも記載されています。文字通りみれば、http://courtdomino2.courts.go.jp/とは異なっています。この点で、「当サイト」からはhttp://courtdomino2.courts.go.jp/が除外されているものと解することができます。
もっともhttp://courtdomino2.courts.go.jp/がcourts.go.jpのサブドメインであるから、「当サイト」に含むのだという解釈も可能です。しかしながら、http://www.courts.go.jp/outline.htmlにおけるリンク設定の記載は、「当サイト」であるhttp://wwww.courts.go.jp/のリニューアルにともない新たに付加されたものであること、他方で、http://www.courts.go.jp/のリニューアルにおいて、http://www.courts.go.jp/の新しいページからhttp://courtdomino2.courts.go.jp/に関するデータへ直接アクセスすることができないように改変されたことから、http://www.courts.go.jp/を「当サイト」というとき、http://courtdomino2.courts.go.jp/のデータは含めていないものと解するのが相当であるといえます。
# 27日のシンポ(「デジタルフォレンジックに関するワークショップ」)の準備も一段落したので、書いてみました。そんなことより、電話した方がはやいだろう、というつっこみはなしで。なお、「当サイト」であるhttp://www.courts.go.jp/のサイトについては、リンクをはらないで、記載しておきましたので、電話の必要はないと思います。でも、「参考にさせてもらいたい」ということなら、こういった場合にも、電話をするようにといわなければ一貫しないのではないかという気がしなくもないですが、「参考」の中身がリンク設定なのでしょう。そうしないと、書籍、雑誌、論文でhttp://www.courts.go.jp/を引用するたびに、電話しなければならなくなります。
なんでも、文面だけで一義的に決まるわけではないということだけだったんですが、今度から、タイトルに[just kidding]と書いておくようにしよう\(__ )
法曹界のIT音痴は大目に見てください。(/ω\)
茶化して書いてこそいませんが,私も[just kidding]のつもりです。(茶化して書かなかった,あるいは触れずに済ませなかったのは,strafrechtさんの記事を真面目な文体で書いた[just kidding]と受け取り,敢えてそれに併せたつもりでした)
慣れないトラックバックをしてしまったのは早計・軽率だったかもしれません。
ご不快に感じられていたら申し訳ありません。
今後は,私も[just kidding]を明記するようにします…というよりも安易なトラックバックを自制しますので,ご容赦ください。
別に気にしていませんから。トラバがきていないところで、まじめにとられている人たちがいるものでして。