実務家教員として勤められていた元検事長の先生が、今月いっぱいで退職され、来月から元検事正の方が赴任されるということで、歓送迎会がありました。来月から、もっとも女性専任教員の比率が高い法科大学院になるそうです。
最後に強調されたことは、「実務家は、文書で説明するのだから、文書が書けないことには話にならない。法律文書が書けるようにしっかりと鍛えてほしい、ということでした。前期修習をなくしてその部分を法科大学院に委ねたのだから、それは当然やるべきことだ」というものでした。それが、法科大学院で修得されることが要請されている基礎的な力だそうです。そのほか、うちの法科大学院に関して、的確な(少なくとも私には、そう思える)評価をされていました。
学部のゼミ生だった人たちからあちこちの法科大学院の状況をききますが、いろいろな成績評価の仕方があるものだと思いました。ただ、GPA制度を実質化するなら、秀(S,A+)と優(A)の評価の割合は固定しておかないと意味がないように思います。ましてや、不可だけでなく、可の場合にも、再試験で評価替えを可能にするというのは、ちょっとおかしな制度だと思います。
これは、頑張った人でも成績が悪くなりうるものですが、この点に配慮するなら、GPA制度はとるべきではないということでしょう。
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